神奈川県川崎市多摩区で多摩川梨を作っている松屋梨園

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◆◇葉芽と花芽◇◆

     ■1月末の葉芽と花芽

       1月末の時点の葉芽と花芽です。葉芽には葉しか出てきません。
       花芽には花が咲いて葉も出てきます。それなので花芽の方が大きいようです。
       1月、2月は芽が膨らむ様子は肉眼では実感できませんが、3月に入ると日毎に芽が膨らむのが実感出来るそうです。
       葉芽の様子。
       花芽の様子。

     ■3月下旬の花芽

       3月になり暖かい日が増えてきたので、梨の花芽もだいぶ大きくなりました
       花芽には蕾と葉が入っています。蕾は多いものだと10個以上入っているものもあるそうです。
       ちなみに、これは八達の花芽です。
    

     ■芽切り作業・摘蕾作業

       花芽が大きくなると「芽切り」作業を行います。
       花芽には葉と蕾が入っていて蕾は多いものだと10個以上入っているものをあるそうです
       どのように「芽切り」するかというと、真上と真下にある芽は切ってしまうそうです。
       何故かというと、真上に伸びるとエネルギーをより多く使ってしまうからと
       上にあると風などの影響を受けやすくなるからだそうです。
       また、真下についている芽は弱いものが多く良い実がならないからだそうです。
       下の写真で左が下向きの花芽を切る前、右が切った後。

        ただし、八達梨、あけぼの梨、二十世紀梨に関しては「芽切り」は行いません。
       この3種類の木から花粉付け用の花粉を取るためなるべく沢山蕾が付いた方が良いからです。

       芽が膨らんで蕾が出てくると摘蕾作業を始めます。
       摘蕾作業を行う理由は、全ての蕾が咲いてしまうと余分なエネルギーを使ってしまうためです。
       花芽には複数個の蕾が入っているのですが、だいたい4個〜5個残しあとは摘んでしまうそうです。
       また、枝の先端に付いた花芽の蕾は全て摘んでしまいます。これは枝の先端には実を生らせないためです。
       先端に実を付けてしまうとその実にエネルギーを多く取られて枝が成長しないからです。
      
      
       不要な蕾が摘まれています。(左が摘蕾前、右は摘蕾後)摘蕾後はだいぶすっきりしています。
  
       枝の先端に花芽が付いているため、全ての蕾が摘まれています。(左が摘蕾前、右が摘蕾後)
       ただし、葉は養分を作るのに必要なので花芽ごと取ることはしません。

       花粉付け用の花粉を取る八達梨は、チラホラ花が咲き始めころになると摘蕾を兼ねて蕾(花)を摘みます。
       あけぼの梨、二十世紀梨も同様に花粉付け用の花粉をとりますが、この3種類の中で八達梨が一番最初に開花します。
 
      
       花の間からちらほら葉が出てきているのが見えます。まだ色は茶色ですがこれから緑になってきます。
 

     ■花粉精製

       花粉の精製作業を開始しました。(八達梨、あけぼの梨、二十世紀梨の花から花粉を採取します)
       写真の黄色粉は八達梨の花粉です(。(2015年4月3日撮影)

         この日は午前中かけて八達梨の花粉を5グラム採取しました。計量器の数字は8グラムですが、ハガキの重さが3グラムあります。
       中国で取れた花粉を買って使うところもあるそうですが、当園では全て自分のところで作ったものを使っています。
       花粉は金より高いと言われるくらい高価なものだそうです。
       「花粉でそんなに高いの?」と旦那さんに聞くと、「花粉を精製する作業は結構手間がかかるから仕方がない」と言われました。
       「蕾を摘んで、それを機械にかけてバラして、乾燥させて、ふるいにかけて」と花粉を取るためだけに全工程で3〜4日かかるのです。
          

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